通常、どこか外国に赴任すると、最初はその土地に慣れるのに苦労をするものですが、ポーランドの場合は全く違いました。
上空からワルシャワの灯を見た時、
言いようのない懐かしさを感じ、空港から街へ出ても少しも違和感がなかったのです。
以前から慣れ親しんだ土地のような印象を受けました。
ポーランド人は一般に控えめで礼儀正しく、日本人と似ているところがありますが、
自分の意見をしっかり持っていて、言うべきことをはっきり言い、議論好きでもあります。
女性達は皆大変美しく、でも、とても芯が強い。
何百年の過酷な歴史は、正に今のウクライナのような状況の繰り返しだったので、
その中で培われた国民性だと思います。
ショパンの音楽も、ただ美しい、悲しい、懐かしいなどという表面的なものではなく、
その奥に強く深い怒り、悔しさ、絶望感そして愛国心が秘められているからこそ、今も多くの人の心に響き、感動を与えるのだと思います。