100年前の支援をもう一度 – 社会福祉法人福田会による在日本ポーランド人特別支援金給付プロジェクト

緊急事態宣言の発令を受け社会福祉法人福田会は、
一般社団法人日本ポーランド青少年協会を介し計10名のポーランド人(5月5日現在)に対して、
緊急事態宣言が解除され帰国するまでの間の生活費(各人10万円)の支給を行いました。  

新型コロナウイルス感染拡大の影響で日本国内でも様々な制限が設けられ、
日本人だけでなく在日外国人にとっても非常に苦しい状況となっています。
飛行機が欠航し、いつ帰ることができるのか分からないまま急遽滞在先を探したり、
店舗の閉店や臨時休業などにより仕事を失い、金銭面で困窮している外国人が増えています。

そこで、100年前に苦しい状況にあったポーランドの子どもたちの一助となった縁を大切に、
再度日本にいるポーランド人の一助となりたい、と福田会は考えています。

——————————————————

【支援を受けたポーランド人の状況とメッセージ(一部)】

Mさん(25歳男性、グダンスク出身)

ワーキングホリデービザでスキーインストラクターとして昨年12月に来日。
3月中旬に仕事を終え、国内旅行の後ポーランドへ帰国する計画だったが、飛行機の欠航により足止め。
現在はホステルに滞在中。

「お金を無事に受け取り、皆様には言葉では言い表すことができないほど感謝しております。
飛行機が欠航してからの約1ヶ月半は本当に大変だったので非常にありがたいです。
この状況を乗り切るための後押しをいただきましたので、
数週間後に帰国できることを祈りながら過ごしたいと思います。」

 

・Nさん(26歳女性、シュチトノ出身)

 ワーキングホリデービザで来日。
新型コロナウイルスの影響で飲食店でのアルバイトを解雇され、5月中旬に帰国予定だったが飛行機が欠航。
現在は知り合いのホステルで清掃等の手伝いをしながら滞在中。

「このような支援が受けられるとは思ってもいませんでした。
困難な状況の中で、私たちのために動いてくださる方々がいることを私はもう知っています。
皆様から立ち上がる勇気をいただきました、本当にありがとうございます。」

 

・Kさん(25歳女性、ドンブロヴァ・グルニチャ出身)

ワーキングホリデービザで昨年秋に来日。
ホテル清掃の仕事をしていたが、新型コロナウイルスの影響でホテルが休業となり、5月以降の給料が受け取れなくなった。
10月まで日本に滞在予定で次の仕事を探しているが、現時点では見つけられていない。

「福田会の皆さんの経済的かつ精神的な援助に非常に感謝しています。
私は日本にもうしばらく滞在する予定なので、
福田会のお力をお借りできることがどれほど助けになるか、言葉では言い表せないほどです。
本当にありがとうございました!」

——————————————————

緊急事態宣言が延長されたことを受け、
さらなる飛行機の欠航や正常な経済活動再開の遅れが予想されます。

ポーランド人へのさらなる支援に向けて、
福田会では現在、クラウドファンディング等を介した募金活動開始の準備を進めています。