2024年11月29日、30日にポーランド、クラクフにある日本美術・技術博物館 マンガ(通称:マンガ館)の開館30周年記念式典が執り行われました。
29日の初日はメディア朝食会や、地元ポーランドの方々を招いた前夜祭が行われ、30日にオフィシャルな式典が開催されました。30日の式典には、在ポーランド日本大使、ポーランド文化省、マウォポルスカ県副知事やクラクフ市長を始め政府関係者の参列の前で、マンガ館創立時の秘話がマンガ館設立貢献者の一人である故アンジェイ・ワイダ映画監督の奥様、クリスティーナ・ザフファトビッチ=ワイダ マンガ館会長とカタジナ・ノヴァク 現マンガ館館長から直接語られました。ピアノと弦楽四重奏のコンサートも行われ、同館のホールに集まった招待客はマンガ館設立30周年の歴史に想いを寄せる会となりました。
日本からも多くの参列客が渡航をし、設立資金援助に関わった関係者や、シベリア孤児陶板レリーフを寄贈するなどしてマンガ館と関係のある社会福祉法人福田会 太田孝昭理事長も祝辞を述べました。
マンガ館の名前は日本文化の「マンガ」ではなく、設立時コレクション提供者の一人であるフェリックス・マンガ・ヤシェンスキ氏の名を冠してつけられています。日本の美術と技術をポーランドの人々に紹介する美術館として、日本とポーランドの架け橋としての今後のさらなる活動が期待されています。