2022年10月7日に、シベリア孤児子孫会合がワルシャワの在ポーランド日本国大使公邸で開催されました。
シベリア孤児子孫のほか、福田会をはじめとするすべての関係者が一堂に会しました。
会合では、すべての参加者が交流し、お互いの家族の話を交わし、日本やポーランドのメディアのインタビューを受け、
日本食を含むビュッフェを楽しみ、日本の芸術にも少し触れていただきました。
また、クラクフのマンガ館副館長のカタジナ・ノヴァク氏のご好意で、シベリア孤児がテーマとなった本を手にする機会もありました。
また、参加者には福田会からのピンバッジや記念品が贈られました。

 

 

 

 

 

 

19:00 開会

受付で、福田会のピンバッジとプログラムをお渡ししご来場者をお迎え。
公邸のメインラウンジにお招きしました。

 

 

 

 

 

 

宮島昭夫在ポーランド日本国大使による、シベリア孤児子孫の皆様へのご挨拶

「ここに集まっておられる孤児の子孫の皆様。
皆様は、両国の友情のシンボルであり、この友情を未来へつなげる大事なメッセンジャーでもあります。

どうか、ご両親や祖父母の方々から聞いたお話を、次の世代に語り伝えていって下さい。

また、他の子孫の方々とのネットワーキングも宜しくお願い致します。」と述べました。

 

 

 

 

 

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社会福祉法人福田会理事長太田孝昭による、シベリア孤児子孫の皆様へのご挨拶

「シベリア孤児子孫の皆様の祖先は、何らかの形でポーランドの独立運動に参加されたのだと、私は理解しています。
独立運動とは、戦争だったと私は考えています。皆様の祖先は、その戦争の英雄なのです。
すなわち、今日お集まりいただいた皆様は、英雄の子孫なのです。」
と述べました。

 

 

 

 

 

 

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ヤン・ジェジチャク氏(首相府副大臣/在外ポーランド人コミュニティーと在外ポーランド人全権担当)によるご挨拶と、
福田会への「ポーランド独立回復100周年記念メダル」の贈呈

700人の子どもたちのポーランド帰国の実現への貢献により、福田会は自由なポーランドの再生に素晴らしい形で参加しました。」
と述べました。

 

 

 

 

 

 

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シベリア孤児子孫の代表者である、ルーカス・グラボフスキ氏によるスピーチ

福田会は、シベリア孤児の歴史が常に時代を超えて大変重要なものであることを示す、生きた事例です。
100年前に、利他精神でポーランドの子どもたちを助けたように、今日、その善良な心で福田会はウクライナにおける戦争の犠牲者を支援しています。
本日ポーランドで皆様をお迎えできたことを、心より嬉しく思っています。」
と述べました。

 

 

 

 

 

 

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茶道裏千家淡交会洗心協会によるお点前

日本の伝統と文化において重要な意味を持つ「茶道」を、出席者の皆様に体験していただきました。

 

田中英純氏によるピアノ演奏

シベリア孤児が日本で習った童謡である『うさぎとかめ』や、ポーランド出身の作曲家であるショパンの曲など、
全4曲をご披露いただきました。

 

 

 

 

 

 

集合写真撮影

シベリア孤児子孫の方57名(21家族)を含む、総勢131名の方にご出席いただきました。

 

 

 

 

 

 

ご歓談

主催者から、寿司、焼きそば、抹茶のデザートなどの日本食が提供されました。
参加者の皆様には、これらの食事を楽しみながらご歓談やメディアのインタビュー対応をしていただきました。

 

21:30 日本からのお土産をお渡しし、お別れ

福田会からは、日本の伝統的なお菓子である和三盆、漆塗りの小箱、
シベリア孤児に関する小冊子(子孫へのインタビューや福田会の基本情報などが掲載されている)がご来場の方全員に贈られました。
※当日に配布した小冊子は、こちらからダウンロードいただけます(ポーランド語のみ)

さらに、子どもたちにはけん玉がプレゼントされました。

 

また、2023年には、ポーランドと日本で「シベリアの子どもたち」帰国100周年記念を祝う大規模な式典を開催する予定です。
来年の祝賀会には、ポーランド国外やワルシャワの遠方にお住まいのシベリア孤児子孫の皆様にも、ぜひご来場いただきたく思っています。

来年皆様にお会いできることを、一同心待ちにしています!

なお、今回の会合は、在ポーランド日本国大使館と社会福祉法人福田会の主催で行われました。