ポーランドのシベリア孤児帰還100周年を記念する陶板の除幕式がクラクフで開催されました。
式典は、マンガ日本美術技術博物館館長のカタジナ・ノバク氏がポーランド語で、福田会スタッフの神保朱花が日本語で司会を務めました。
3m×5mの陶板は、福田会庭園の斜面に佇んでいるポーランド人のシベリア孤児の写真をもとに制作されました。この陶板は、かつて日本で過ごしたポーランド人の子どもたちに関する歴史的事実が次世代に語り継がれることを願って、両国の博物館に寄贈されました。
今回マンガに寄贈されたレリーフと同じサイズの陶板は、シベリア孤児の渡航ルートにおいて最初の日本の都市だった敦賀の、人道の港敦賀ムゼウムに寄贈されています。より小さなレリーフが寄贈された2番目の場所は、クラクフにあるマンガ日本美術技術博物館です。公式の除幕式は9月24日にそこで開催されました。
シベリア孤児の写真が描かれた陶板は、美しさを半永遠に保存できる特別な技術を使用して作成されました。福田会は、この記念レリーフが両国友好の象徴として、将来も100年にわたり存続することを心より願っております。
社会福祉法人福田会後援会長 安倍昭恵氏
クラクフ副市長 アンジェイ・クリグ氏
駐ポーランド日本国特命全権大使 宮島昭夫氏
在クラクフ日本名誉領事 クシシュトフ・インガルデン教授
マンガ博物館評議会会長 アンジェイ・ヤイシュチク教授
ポーランドにおけるシベリア孤児の歴史の記憶を保持することに携わった方々:
松本照男氏、ヴィエスワフ・タイス教授
シベリア孤児の子孫であるカナダから渡航されたポール・ヴォイダック氏とテレサ夫人
日本からの20人の福田会関係者
象徴的な彫刻の除幕式は、マンガ博物館館長のカタジナ・ノヴァク氏、福田会後援会委員長の安倍昭恵氏、そして福田会理事長の太田孝昭氏によって挙行さされました。
除幕式のあと、午後五時より、マンガ博物館でウクライナからの避難民のために入江要介氏による尺八コンサートが開催されました。招かれたゲストは、ロシアによるウクライナへの侵攻が始まって以来、福田会がクラクフで支援してきたウクライナ人の方々でした。