さくらの会― シベリア孤児の子孫がつなぐポーランドと日本の集い
2025年10月17日、ワルシャワの日本国大使公邸において、シベリア孤児の記憶と、ポーランドと日本の間に続く永遠の友情に捧げる会合「さくらの会」が開催されました。
この会の名称「さくらの会(英語では “Gathering under the Sign of the Cherry Blossom”)」は、2023年にワルシャワで行われた「シベリア児童帰国100周年記念式典」において、福田会理事長の太田孝昭の提案により名付けられました。桜は、100年前に日本でポーランドの子どもたちが受けた温かいもてなしの象徴であり、またポーランド・日本の歴史を忘れずに受け継いでいくという信念の象徴でもあります。
開会の挨拶とスピーチ
開会に先立って、来賓一人ひとりに対し、河野章駐ポーランド日本国大使、社会福祉法人福田会福田会理事長の太田孝昭氏、そして社会福祉法人福田会後援会長の安倍昭恵氏から温かい歓迎の言葉が贈られました。
続いて、主催者3名およびシベリア児童の子孫代表によるスピーチが行われ、両国を結び続ける共通の歴史について感動的に語られました。
音楽と文化交流
その後、プウォツク市のグループによる音楽演奏が披露され、ポーランドと日本の歌が演奏されました。曲目には、「さくら さくら」、「森へ行きましょう」の日本語・ポーランド語版、そしてかつてシベリア孤児が日本滞在中にうたったとされる日本の愛唱歌「うさぎとかめ」が含まれていました。
レセプションと交流の時間
演奏の後には、レセプションパーティーが開かれ、大使館専属シェフによる日本料理や寿司を楽しみました。晩餐の間、お集りいただいたシベリア孤児子孫の皆様や関係者旧友との再会を喜び、記念写真を撮影し、新たな交流や共同企画のアイデアを語り合いました。
結び ― 友情と記憶の象徴として
イベントの最後には、参加者一人ひとりに記念品として手拭いが贈られました。友情と記憶の象徴として、家庭を彩り、この意義深い集いを思い起こさせる贈り物となりました。
「さくらの会」は、世代と国境を越えて人々を再び結びつけ、友情・記憶・感謝の絆を祝う場となりました。ポーランドと日本の間に咲き続ける桜のように、その絆は今もなお、美しく花開いています。

