シベリア孤児子孫の集い ~さくらの会~ 太田理事長挨拶
社会福祉法人福田会 理事長の太田孝昭です。
本日は、シベリア孤児子孫の皆様、関係者の皆様にお集まりいただきありがとうございます。
ご存じの通り、今から103年前に皆様の祖先がシベリアから日本へと渡り、福田会では375名の孤児を受け入れました。
この日本の誇りとも言える救済事業の歴史は、100年の時を経て日本の人々の記憶からはほぼ消えてしまいました。
福田会でも、ヤドヴィガ・ロドヴィッチ元駐日ポーランド共和国大使が見つけてくださらなければ、この歴史は埋もれたままだったかもしれません。
また、ポーランドにおいても、以前は一部の教科書に載っていたそうですが、今では特に若者でこの史実について知っている人は少なくなっています。
福田会は、孤児を受け入れた施設として、この史実を継承していく役割を果たさなければならないと考え、世界各地にいるシベリア孤児の子孫の方々を探す取り組みを開始しました。
2019年よりシベリア孤児に関するウェブサイトを作成し、孤児全員のリストを掲載しています。
サイトを見て、私の家族が日本に行ったことがあるかもしれない、との問い合わせを多くいただき、本日こうして40家族もの皆様にお越しいただいています。
今後も皆様と一緒にこの歴史を語り継いでいくため、定期的にお集まりいただく機会を設けたいと思っています。
本日の会を「さくらの会」と名付けさせていただき、これからも孤児の子孫の皆様が集まる際は「さくらの会」という名称を使いたいと思いますがよろしいでしょうか?
本日は、皆様の祖先が生活した日本に思いを馳せながらご参加いただければと思います。そして今度は皆様がぜひ日本、そして福田会にお越しください。
ありがとうございました。
Dziękuję bardzo wszystkim.