須賀しのぶ著『また、桜の国で』

須賀しのぶ著『また、桜の国で』は、第二次大戦下のヨーロッパ・ポーランドの情勢を、
外務書記生として在ポーランド日本大使館に着任した棚倉慎を主人公として描いた作品です。

シベリア孤児を主題として扱った作品ではありませんが、
主人公棚倉とシベリア孤児の一人、カミルが出会う印象的な描写があるほか、
棚倉が極東青年会(ポーランドに帰国した孤児たちの組織)と協力し戦争回避を試みるシーンもあります。