記念切手原画展
オンラインギャラリー

展覧会概要

日本・ポーランドの国交樹立100周年を記念して、2019年9月、ポーランド郵便は、「福田会-希望の家」と題した切手やポストカードを発行しました。
これら一式のデザインは、ヴロツワフ美術大学のグラフィックメディアアート学部の学生の作品です。
著名なグラフィックアーティスト、ポーランド郵便局の代表者、日本の専門家が審査員をつとめるコンクールが開催され、
36人の学生から提出された約70点の作品の中から、4つの受賞作品が選ばれました。

切手やポストカードは、ポーランド郵便の一部の窓口にて販売されました。

コンテスト入賞作品

作者:ヴィクトリア・コステルスカ

ヴロツワフ美術大学グラフィック専攻の学部3年生。コンピュータグラフィック、グラフィックアート、絵画、写真も学ぶ。入学以前は、建築物デザインに強い興味を持ち学び進めていたが、次第に、技術的および物理的制限のないクリエイティブな芸術表現を望むようになった。この時期から、完璧、忍耐力、謙虚さを追求し始める。。そして大学入学と同時に、写真・グラフィックへの興味と関心を高めていった。ヴロツワフでのグループ展「Emigracja(移住)」に写真を、ブジェクでの作品展「The Beginning(始まり)」にデッサンと絵を出品。人々や彼らの生い立ち、感情からインスピレーションを得て、その相互作用を創作過程に取り入れている。同時に、旅、自然の静けさ、すべての生物の生命活動に触発されて創作を行っている。

作品の意味

日の昇る国=希望を表すシンボルとして背景に日本国旗が用いられている。
手前には幸せを運ぶ鳥としてポーランドで有名なコウノトリが、日本の伝統である折り紙で折られたようにデザインされている。

コンテスト入選作品

作者:カツペル・マラガ

1998年生まれ。ヴロツワフ美術大学にてグラフィックを専攻している。タイポグラフィとレタリングに情熱を注ぐ。社会や政治に関する作品を制作することを好む。既存のコミュニケーション手段や芸術スタイルの型を破りたいと考え、創作活動に取り組んでいる。未来主義思想、社会運動、心理学からインスピレーションを得ている。

作者:イザベラ・ポグヴィズド

ポーランドのノヴィ・ソンチ在住。独学で芸術を学んでいたが、ヴロツワフ美術大学入学後、より多くの芸術分野を学んだ。 グラフィックデザイン専攻を卒業。 伝統的芸術とリアリズムを最重要視しながらも、デジタルイラストも行っている。 ファンタジーと自然を愛し、マーカーとインクを使って魔物やエルフ、魔女などを頻繁に描いている。
また、幼少期からアジア文化にも興味を持つ。 そのため、リアリズムやセミリアリズムだけでなく、アジアの伝統的な絵画からインスピレーションを得た作品を制作することもある。

作者:ズザンナ・オルクスカ

1996年生まれ。イラストレーター兼グラフィックデザイナー。 2015年から2020年にかけて、ヴロツワフ美術大学のグラフィックおよびメディアアート学部で学ぶ。 数々のグラフィックコンぺで受賞。 ポスターやパッケージ、テキスタイルのデザインのほか、記事(or文章)の挿絵も制作している。グラフィックデザイン以外にも、グラフィックアートや絵画創作も行っている。自身の周りの世界を見つめながら、自然からインスピレーションを得て創作を行っている。

選出された3作品はそれぞれ、ポストカードの絵柄となりポーランド郵便から記念に発売されました。

コンテスト応募作品