シベリア孤児記念小学校

2018年11月、ポーランドのツェレスティヌフ郡、スタラ・ヴィエシに
『シベリア孤児記念小学校』という小学校が誕生しました。
当校は1965年に開校した公立小学校ですが、
あるきっかけから校名とカリキュラムが変わることになったのです。

1995年に阪神淡路大震災が発生したことを受け、
在日本ポーランド共和国大使館・商務参事官(当時)のスタニスワフ・フィリペック氏は、
今こそ日本のために何かしたいと考え、被災した60人の子どもたちをポーランドに招待する計画を立てました。
資金を集め、夏休みに「森と湖の国ポーランド3週間の旅」が実現することになりました。
詳細:ポーランド広報文化センター発行ニュースレター

ポーランド滞在中、子どもたちは4人の元シベリア孤児と対面しました。
その際に子どもたちが数日間滞在していたのが、現在のシベリア孤児記念小学校だったのです。

その後、校名に「シベリア孤児」をつけるのはどうかという案が上がります。
当初は反対もありましたが、校名とカリキュラムを一新し、
2018年11月に『シベリア孤児記念小学校』が誕生しました。

現在、同校にはシベリア孤児のご子息や日本関係の子供たちではなく、一般の地元の子供たちが通っています。
校章のモチーフとして桜や日本国旗が用いられているほか、空手や日本語の授業といった独自のプログラムも実施されています。

出典:

シベリア孤児記念小学校公式ホームページ
http://zespolszkolnoprzedszkolny.pl/

ワルシャワ日本語学校ホームページ
https://wsjj.pl/

『正論』2019年11月号